第42回眼 夏は目の用心!プールと目の関係
- 視力回復辞典(視力回復の真実)
- 2006.10.29
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はじめに
過去の新聞データベースを検索していて、こんな記事を見つけました。
『千葉県市原市の市立戸田小学校(児童数304人、林充校長)
昨春から、テレビを見たりゲームをしたりしない日を週に1日設ける
“ノーテレビ、ノーゲームデー活動”に取り組んでいる。
林校長は、
「テレビやゲームに長時間、接触している現状を心配していた。
ただ、テレビやゲームを否定するのではありません。
生活習慣を見直し、自制する力をつける試みです」と話す。
当初は土曜日を想定したが、個々の家庭事情を考慮し、“曜日は問わず、週に1日。
できない場合は、時間をできるだけ減らす”と柔軟にした。
今年6月に取り組み状況を聞いたところ、”週1日以上実施した”家庭は68%に上り、”週1日以上時間を減らした”を含めると92%を占める。
毎週木曜日を“ノーテレビ、ノーゲームデー”にしている6年生男子は、「以前は、夜7時から9時ごろまでテレビを見て、その後にゲームをすることも多かった。
今は読書をしたり、家族で話したりする時間が増え、視力低下も止まった」』(読売新聞記事より)
このお子さんのコメントにも表れているように、テレビもゲームもない時間を過ごす機会を持つということには、非常に意義があります。
物心ついたときからテレビやゲームに囲まれているのが現代っ子です。
ほぼ生活の一部と化しているテレビやゲームを彼らから切り離すのは、至難の業でしょう。
“ノーテレビ、ノーゲームデー”を設けることは、視力低下防止の面からも大切な生活改善のきっかけづくりになります。
記事は、次のように続きます。
『“ノーテレビ、ノーゲームデー”を設けようという活動はNPO法人子どもとメディア(福岡市)が2000年に提唱、全国の小中学校、家庭などに広がった。
山田真理子代表理事(九州大谷短大教授=幼児教育)は、
「最近は、テレビよりゲームやインターネットなどが生活習慣を乱しており、映像メディア全般の影響を懸念しています」と説明する。
子どもたちの“映像メディア漬け”は深刻な状態が続いているようだ。
2004年の同団体調査(小学生~大学生約3,400人対象)では、平日6時間以上、テレビやビデオ、ゲームなどに接触している小学生は26%に上る。
午後9時前に寝る子どもは、小学4年生で4分の1、6年生は10分の1に過ぎない。
就寝が遅くなる主原因は“映像メディアとの接触”だった』
“映像メディア漬け”が子どもに与える悪影響は、視力低下のほかにもさまざまなことが指摘されていますよね。
それでも、こういった記事を読むにつけ「耳が痛い…」と思われるお父さん・お母さんは多いのではないでしょうか。
子どもの生活改善が簡単でない理由のひとつに、親も一緒に取り組まなければならない、ということがあります。
映像メディアが生活の一部になっているのは、子どもだけでなく親も一緒なのですね。
私なども、この話題に関しては反省しきりですが…
結局、子どもの生活改善は親自身の生活改善でもあるんだな、と再認識させられる話題でした。
記事に登場した6年生の男の子のように、毎週決まった曜日を「ノーテレビ、ノーゲームデー」にしてみたり、たとえば、毎日夜9時以降はテレビを消すとか、見たい番組を家族でピックアップして、それ以外はテレビを見ないとか――
何かひとつ、家族で映像メディアに接触しない機会をつくる工夫をしてみることは、とてもおすすめです。
雑音が介在しない中で、家族で一緒に過ごすことの楽しみも見つかるかもしれません。
さて今回は、『プールと目の関係』についてお話したいと思います。