第37回眼 成長期の目に”危険”なのは・・・
- 視力回復辞典(視力回復の真実)
- 2006.09.01
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「成長期に進行しやすい」本当の理由
このことは、人間のからだに備わった適応力の高さをよく表しています。
そして、その適応力の高さが最も顕著に発揮される時期が成長期なのです。
携帯型ゲームを買った途端、視力が急降下――
去年の学校検眼でA判定だったのに、今年いきなりC判定をもらってしまった!
という例などは、そのわかりやすい例ですね。
つまり、短期間で”近くを見続ける”という生活習慣ができあがり、あっという間に目がそれに適応してしまった…というわけです。
「成長期に近視が進行しやすい」というのは、こういうわけなのです。
では、これほどの適応力を持った成長期の子どもがコンタクトレンズを使用したら、どうなるでしょうか?
答えは、すでに出ていますよね。
目のトラブル
昔に比べ、コンタクトレンズは手軽に手に入るようになりました。
使い捨てのものが主流になり、手入れの煩わしさもグンと減ったため、このことは、使用者の低年齢化を招く一因にもなっています。
今や、コンタクトレンズ市場のすそ野は、中学生にまで拡大している――という現状があります。
外見が気になる年齢であり、また、部活などでスポーツを本格的に始める時期にもあたるのが、中学生。
それを考えると、コンタクトレンズを使いたくなるのも理解できます。
が…中学生といえば、一生のうちで成長のピークを迎える時期です。
身長で考えてみてもわかりますが、入学から卒業までの間に飛躍的に伸びる、というのが、この時期の特徴ですよね。
そんな時期にコンタクトレンズを使用し始めたとすると…
既にご説明した弊害を、もろに受けることになってしまうのです。
また、こういった“重度近視”の危険性のほかにも、コンタクトレンズの早期使用には問題点があります。
それが、「目のトラブル」です。
コンタクトレンズに関しては、医師の診断による処方箋に基づいて購入したうえ、しっかりした衛生管理のもとに使用するという”基本ルール”があります。
また、長時間の連続装用は避け、つけたまま寝るというようなことはしない、ということも守りつつ使用しなければなりません。
しかし、特に若年層の使用者の間では、こういったことがきちんと守られていないという傾向があります。
それはなぜか?――
答えは、「守らなかったらどうなるのか?ということが、あまり知られていない」というところにあります。