第41回眼 噛まない子どもの視力が危ないって本当?!
- 視力回復辞典(視力回復の真実)
- 2006.10.15
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噛む力をつけるには?
考えてみると、現代の食生活では、柔らかい = おいしいという食感と味の関係が、すっかり出来上がってしまっているように感じます。
日本体育・学校健康センターが、全国の小中学生約1万3千人に対して行った調査結果によると、好きな料理のベスト5は、
- カレーライス
- ラーメン
- 焼肉
- 寿司
- ハンバーグ
となっています。
たしかに、噛みごたえのある料理は皆無です。
しっかり噛むことは、目のためにも重要であるというお話をしましたが――
きちんと“噛む”ためには、まず顎の筋肉と歯が強くなければなりません。
そのためには、永久歯が生え始める小学校入学くらいから10代の間を通して、しっかりとものを噛んでおくことが必要です。
つまり、“噛む”力は、”よく噛む”ことで養うしかないということなのですね。
【噛み力】(かみぢから)を鍛えよう
咬合力をつけることは、目のためにも大切な要素のひとつということがわかってきました。
ただし、咬合力というのは、日常で使われる用語ではなく、あまりピンとくる言葉ではありません。
そこで、この力の大切さを認識するために、
眼育総研では、【噛み力】(かみぢから)と命名しました。
それでは、【噛み力】(かみぢから)を鍛えるために有効な”食事のコツ”を、いくつかご紹介します。
まずは、歯ごたえのある食材を使った料理を食卓にのせてみてはいかがでしょうか。
具体的には、根菜やきのこ類、乾物などがおすすめです。
こんにゃくやイカ・タコなどの魚介類もいいですね。
その際、食材を大きめに切ると、より効果的です。
また、たまにはご飯を白米より噛みごたえのある玄米にしてみるのもいいでしょう。
味つけは、濃い味よりも薄めのほうがたくさん噛むのに適しています。
複数の食材を組み合わせたもの――たとえば、柔らかい食感の中に噛み応えのあるタコが入っているタコ焼きなど、いろいろな硬さが混じった食べ物も有効です。
「利き顎」を利用する、という手もあります。
「利き顎」とは、「利き手」と一緒で、スルメなどとびきり硬いものを噛むときに左右どちらで噛むか…で決まります。
その「利き顎」とは逆側の顎を、食事をする時に意識して使うようにすると良いのです。
そのほか何よりも大切なのは、食べながら「よく噛む」ことを意識するということです。
お子さんと一緒に食卓を囲みながら、
「よく噛んで食べようね」
「30回ずつ噛んで食べると消化が良くなって体にもいいし、噛む力が鍛えられると眼のためにも役立つよ」
…など、噛むことの大切さを話してあげるのも、とても良いことです。
余談ですが、よく噛むことの効用は、ほかにも多岐にわたります。
- 虫歯を防ぐ
- 歯並びを良くする
- 知能の発達を助ける
- 肥満を予防する
- 情緒を安定させる
といったことにも、【噛み力】(かみぢから)が深く関係していることが、わかってきています。
まとめ
ますます進む、近視の低年齢化。
原因のひとつに“噛む力”の低下という指摘有り
【噛み力】(かみぢから)を鍛えることは、視覚機能の発達にも有効である可能性
【噛み力】(かみぢから)は、噛み応えのあるものを”噛む”ことで養う
【噛み力】(かみぢから)を鍛えるために有効な”食事のコツ”
- 食材を大きめに切る
- ご飯を噛みごたえのある玄米にしてみる
- 味つけは、濃い味よりも薄味
- 複数の食材を組み合わせ、いろいろな硬さを混ぜる
- 「利き顎」の逆側を意識して使うようにする
- 歯ごたえのある食材を使った料理
→根菜やきのこ類、乾物、こんにゃくやイカ・タコなどの魚介類
食べながら「よく噛む」ことを意識することが大切
食卓を囲みながら、よく噛むことの大切さについて親子で話を
【噛み力】(かみぢから)を鍛えることも、視力低下防止の一助に…
日常生活からアプローチして、早期に視力低下をくい止めましょう。
「早期発見/早期対処」の機会を逃さないために…
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