第62回眼 なぜか語られることのないレーシックの真実!
- 視力回復辞典(視力回復の真実)
- 2009.04.20
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歴史が浅く、長期にわたる安全性に不明な点も…
【ミドリママ】(以下ママ)
「レーシック手術は、海外ではポピュラーだと聞きました。
日本でも、スポーツ選手や芸能人が受けた経験を語ったりしていますが、それだけ効果があるってことなんでしょうか?」
【眼育博士】(以下博士)
「レーシック手術は、簡単に言うと、レーザーで角膜を削ることによって、視力を向上させようとする手術です。
でも、18歳を過ぎるまでは、レ―シックを受けることはできないんですよ」
【ママ】
「どうしてですか?」
【博士】
「成長期の子供は、背が日に日に伸びていきますよね。
同じように、眼球もまだ成長を続けています。
そのため、眼球の奥行きを表す眼軸(がんじく)は、とても変わりやすい状態にあります。
眼軸は、視力への影響がありますので、眼球の成長が完全に終わるまでは、視力も変動しやすい状況にあるのです。
レーシックでは、角膜を削ってしまいますから、成長とともに、視力がまだ変わる可能性のある子供には、手術ができないというわけです」
【ママ】
「そうなんですね。
では、成人してからなら、レーシック手術をすれば、近視は治ると考えても良いんでしょうか?」
【博士】
「うーん、実はそうとは言い切れないんですね…。
レーシックについて、もう少し詳しく説明しましょう。
近視というのは、目に入ってくる光の屈折の調節がうまくできなくなるため、焦点が合わなくなることから始まります。
メガネやコンタクトレンズで遠くが見えるようになるのは、これらのレンズが、光の屈折の調節を補ってくれるからです」
◆正視と近視の目の状態
【博士】
「レ―シック手術は、メガネやコンタクトレンズの替わりに、角膜の形そのものを変えることで、レンズの働きを補うことが目的です。
レーザー光線をあて、角膜の表面を削り、カーブを変えることにより、光の屈折の仕方を変えてしまいます。」
【ママ】
「ちょっと怖いですね。
角膜にレーザーをあてて削っていくなんて…」
【博士】
「失明の危険は、ほとんど無いと言われています。
ただし、歴史が浅いため、長期にわたる安全性は実証されていないという点を踏まえておく必要があります。」
【ママ】
「レーシック手術は、いつ頃から始まったんですか?」
【博士】
「世界で初めてのレ―シック手術は、1990年です。
ギリシャ人医師によって行われました。
レ―シックとは、もともとギリシャ語で、“レーザー光線を照射して角膜を削り整える”という意味を表す言葉の、頭文字を並べたものなんです。(LASIK)
アメリカでは、1995年に認可されました。
日本では、2000年に厚生労働省が認可しています」
【ママ】
「まさに、ごく最近始まった手術なんですね…」
【博士】
「いまでは、日本でも1年に約30万件が行われています。
といっても、安全性や効果に、未だ不明な点があることは、否定ができません。」
レーシックが、まだ、十分に安全なものと言えないことがわかってきました。
次回は、どういったことが不安視されているのかを、詳しくご案内します!
まとめ
なぜか語られることのない“レーシック手術”の真実!~その1~
●眼球の成長が完全に終わるまでは、レーシック手術は受けられません。
成長期の子供は、身長と同じく、眼球も成長しています。
眼球の奥行きを表す眼軸(がんじく)が変わりやすく、視力が変動しやすい状況です。
レーシックでは、角膜を削ってしまうため、成長とともに、視力がまだ変わる可能性のある子供には、手術ができません。
●長期にわたる安全性はまだ、実証されていません。世界で初めてのレ―シック手術は、1990年。
日本では、2000年に厚生労働省が認可しています。
今では、日本でも1年に約30万件が行われていますが、長期の安全性や効果に、未だ不明な点があることは、否定できません。
次回も引き続き、レーシックの実態を、ひも解いていきます!
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