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第22回眼 止まらない!近視の低年齢化

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近視は「すべて」遺伝のウソ!

遺伝のウソ

これらのデータから、近視は「すべて」遺伝 という説がウソ!であることが、はっきりいえると思います。

とはいうものの、もし近視のすべてが遺伝であるならば、近視の割合は、昔から同じでないとつじつまが合いません。

小学生において、60年間で約5倍にも近視が増加している事実をみると、「環境の変化から発生している近視がいかに多いか」を物語っていると言えるでしょう。

この近視と遺伝の話は、また号を改めまして、詳しく取り上げたい思います。

視力の「現実的な基準」とは?

ルール

さて小学生の実態がわかったところで、現在の中学生・高校生を見てみましょう。
「裸眼視力1.0未満の者」の割合は中学生では約50%、高校生では約60%となります。

つまり、高校生においては、視力1.0以上は既に40%しかおらず、少数派です。

ここから言えることは…昔と今とでは、「視力の基準は変えて考えなければいけない」ということ。

たとえば、近視の高校生が12%しかいなかった昭和24年には当たり前だった、【視力1.0以上】という数値は、現在では、「現実的な基準ではなくなってきている」と考えなければなりません。

まとめ

まとめ
  • 「近視の低年齢化」はとまらない!
  • 「近視はすべて遺伝」なんてことはあり得ない!
  • 「視力1.0以上が正常」という感覚は、既に昔のものとして捉えなければならない

次回は、「視力1.0が現実的なものでなくなった」現在、「視力はいくつあれば良いか?」という問いに対する、答えをご提示したいと思います。

次号は、【視力偏差値】という新しい概念が登場します!
お楽しみに!!

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