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第80回眼 『遠くを見る』だけでは足りない!

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最大明視距離を知ることが第一歩

最大明視距離

【ママ】
「それって、遠くを見ても、ぼやけて見えないほど遠くなら、効果は少ないっていうこと?」

【博士】
「その通りです。
ピントが合わないほど遠くを見るときは、目のピントを調節する筋肉は、初めからあきらめてしまって、反応しません。

視力改善には、目の筋肉に刺激を与えて、緊張を緩和させることが大切です。
それには、『最大明視距離』がベストです。」

【ママ】
「それはつまり、ダイエットの目標体重を、あまりに非現実的な目標にすると、最初からできるわけないと思って、ついつい食べてしてしまうようなことかしら?」

【博士】
「少し違う点は、目の場合は意思と関係なく自動的に判断してあきらめてしまい、筋肉が反応しない点ですね。」

【ママ】
「るほど!
ところで、『最大明視距離』って、何メートルくらい先なんですか?」

【博士】
「最大明視距離は、人それぞれです。
自分で調べて、その範囲を知る必要があります。

下記にまとめますので、ぜひやってみてください。

『最大明視距離の測り方』

【視力0.1以下の場合】
裸眼の状態でノートの文字がふつうに読める位置に持ってきて、その位置から少しずつノートを遠ざける

【視力0.1以上の場合】
壁にカレンダーやポスターなど、絵や文字が印刷された紙を貼り、対象物にピントが普通に合わせられる位置に立ち、その位置から少しずつ後ろに下がる

こうやって調べると、ある地点を境に、ピントを合わせられなくなります。

注意点は、読めるかどうかではなく、ピントが合っているか、ぼやけているかで判断することです。

このピントが合わせられる、ギリギリの距離が、最大明視距離です。

ケンタくんの視力は、両目ともB判定だったということなので、『視力0.1以上』の測り方になりますね。」

【ママ】
「ふむふむ、帰ったらさっそく測ってみます。」

【博士】
「最大明視距離を意識することが、近視の改善における大切な一歩ですので、ぜひ頑張ってください。」

【ママ】
「わかりました。
そして、私は無理な目標のダイエットは止めることにします。

身体が勝手にあきらめるから、続けられなくなるんだわ、きっと。」

【博士】
「そちらは、意思の問題のような気もしますが…」

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