第64回眼 なぜか語られることのないレーシックの真実!その3
- 視力回復辞典(視力回復の真実)
- 2009.05.10
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レ―シック手術をしてもメガネがいるなんて!?
前号の“レーシック手術”の真実!~その2~では、
「目の状態でレーシック手術ができない人がいる」
「一度で成功しない可能性もあり、また、後遺症に悩まされるケースもある」
ということが、「眼育(めいく)博士」の解説でわかりました。
今回は、さらに踏み込んで、レーシック手術の抱えるリスクについて、より詳しく話して頂きましょう。。
■登場人物■
【眼育(めいく)博士】
眼育トレーニングの創始者で目の健康のエキスパート
【ミドリママ】
30代のワーキングマザー
息子のケンタの視力を、何とか回復させたいと思っている
【ケンタ】
9歳。学校の健康診断で視力が落ちていたことが発覚
※前回までのあらすじ※
ケンタの視力が落ちて、ショックを受けたミドリママ
最近話題のレーシック手術をすれば、別に近視になっても、治せるのでは?と思いつきました。
レ―シック手術が気になり始めたミドリママは、眼育(めいく)博士のもとを訪ね、いろいろ質問しました。(前号、前々号)
その結果、
- 「成長期のお子様はレーシック手術ができない」
- 「レーシック手術は歴史が浅く、長期の安全性はわかっていない」
- 「目の状態でレーシック手術ができない人がいる」
- 「一度で成功しない可能性もあり、また、後遺症に悩まされるケースもある」
と、いうことがわかりました。
今回も引き続き眼育博士に、レーシック手術の事を、さらに踏み込んで教えてもらいましょう。
【ミドリママ(以下ママ)】
「他にも、レーシック手術にはリスクがあると言うことですが、それはどういった事ですか?」
【眼育博士(以下博士)】
「必ずしも、望み通りの視力が得られない場合があることです。
これがレーシック手術の一番のリスクと言えます。
単純に視力が回復しない場合もあれば、削りすぎて遠視になってしまう場合もあるんです。
遠視になってしまうと、近くのものが見えづらくなり、今度は遠視用のメガネが必要になることがあるんですよ。」
【ママ】
「せっかく手術したのにメガネが必要になるなんて…」
【博士】
「また、暗いところが見えにくいため、夜、車を運転するのが難しくなったという人もいます。
そして、より長期的にみていくと、レ―シック手術を受けたことによって、首や肩、のど等に問題が出るケースがあることが、報告されています。
また、脳の機能にも影響がある場合があります。」
【ママ】
「ほんとですか!?それは困りますね。」
【博士】
「手術後に、眼精疲労や吐き気、頭痛などに悩まされている人がいます。
人間がものを見るとき、眼球で焦点を調節し、網膜に情報を集めていきます。
そして、網膜に集まった情報は、視神経を通り、後頭部にある脳の視覚野まで届けられます。
そして、視覚野で何が見えたのかを認識するのです。
レ―シック手術を受けても、認識機能を司っている視覚野は、近視のときを前提とした能力のままです。
そのため、角膜の形だけを変えても、その変化が大きすぎると、いろいろなバランスが崩れてしまうことがあるんです。
特に、眼球を動かしたり、視力を調節する筋肉に、負担がかかりやすくなるといわれています。
ところでミドリママは、普段どのくらい遠くを見る機会がありますか?」
【ママ】
「会社ではデスクワークですし、家では家事をしていることが多いですから、近くを見ている時間が、だんぜん多いですね。
あまり、遠くは見ていないかもしれません。」
【博士】
「そうですよね。
現代社会で遠くを見る機会が多いのは、屋外でプレーするスポーツ選手ぐらいです。
ですから、近くを見る時間が長い人の視力が、突然大きく上がると、身体が対応できなくなる場合があるんです。
目が疲れやすくなったり、吐き気がしたりするのもそのせい。
自律神経失調症をもたらすことだってあるんですよ。」
【ママ】
「度の変化をつけすぎたメガネをかけた時と、似たような状態ですね。」
【博士】
「まさにそのとおりです。
メガネだったら、はずせば終わりですが、手術の場合は、そうはいきません。
それに、たとえ後遺症はなかったとしても、術後に近視になりやすい生活をしていれば、視力は再び下がる心配があります。
視力が再び下がった場合、先ほども説明したように、角膜の状態によっては、再手術は受けられないことがあり得ます。」