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第68回眼 子どもに不同視(がちゃ目)が激増中のワケ

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見つかりにくい、不同視(がちゃ目)の始まり

不同視(がちゃ目)の始まり

子どもに不同視(がちゃ目)が激増しているってご存じでしたか?

今回は、不同視(がちゃ目)について、眼育博士からレクチャーして頂きましょう。
どうぞ、お見逃しなく!

■登場人物■

【眼育(めいく)博士】
眼育トレーニングの創始者で目の健康のエキスパート

【ミドリママ】
30代のワーキングマザー
息子のケンタの視力を、何とか回復させたいと思っている

【ケンタ】
9歳。学校の健康診断で視力が落ちていたことが発覚

前号で、座っているときの姿勢が崩れると、目と見ている物の距離が縮まり、近視になりやすくなる。

それには部屋の明るさも関係しているという話を聞いたミドリママ。

さらにケンタの視力で気になることがあるため、今日も博士のもとを尋ねました。

【ミドリママ(以下ママ)】
「博士、こんにちは!!聞いてください~~!!
この間の学校での視力検査の結果がC判定だと言っていたでしょう?

実は、眼科でちゃんと調べたら、左が0.3で右が0.9だったんです。
左右でこんなに視力の開きがあるなんて…」

【眼育博士(以下博士)】
「う~ん、かなり落ちてきているね。
そして、不同視があることが問題ですね。」

【ママ】
「不同視?」

【博士】
「左右の目の視力の差が大きいことを、不同視といいます。
通称、がちゃ目ですね。」

【ママ】
「まさにケンタの状態だわ…」

【博士】
「この不同視っていうのは気づかないうちに進行しているケースが多いんですよ。」

【ママ】
「どうしでですか?」

【博士】
「ケンタ君のように左右で視力が違う場合、良いほうの目で遠くを見て、悪いほうの目で近くを見るようになります。

一見、遠くのものも近くのものも見えていることから、視力低下や不同視が始まっていることに、本人も気がつきにくいんです。」

【ママ】
「目の使い分けを、自然に行っているということですか?」

【博士】
「そうですね。言ってみれば、『一人遠近両用状態』というわけです。」

【ママ】
「わぁ~すごいっ!ケンタの目が、そんなに器用なことができるなんて!!」

【博士】
「いやいや、喜んでいる場合じゃないですよ!」

【ママ】
「でも…結局のところ見えているなら、不都合は無いんじゃないですか…?」

【博士】
「それが、一つ大きな問題があります。
両眼を使ってものを見るという機能が、発揮しにくくなるんです。

両眼視ができないと遠近感が弱くなり、球技などのスポーツの際に不利だったり、将来、車を運転する際に、危険だったりすることがあります。」

【ママ】
「それは、すごく困るわ…」

【博士】
「また、ケンタ君のように左右に視力差があり、しかも遠くを見る必要性が少ない環境で生活している場合は、現在良いほうの視力も、この先落ちる心配があるんです。」

【ママ】
「どうしましょう~~!!博士、どうしたら不同視を食い止められるんですか?」

【博士】
「まずは不同視の症状と原因を見つけて、進行を防ぐにはどうすればよいのか?
一緒に見ていくことにしましょう」

【ママ】
「ぜひ、お願いします~~!!
このまま視力低下していくのを見過ごさないようにしなくては…!!」

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