第107回眼 メガネをかけるともっと視力が落ちるってホント?
- 視力回復辞典(視力回復の真実)
- 2014.01.15
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落とし穴のあとに、待っているものは?
【博士】
「遠くが見えないから、遠くにピントを合わせるためメガネを作り、そのメガネをかけたまま近くを見たら、どうなると思いますか?」
【ママ】
「う~ん、よく見えると思うんだけれども、でも、もともと近くはちゃんと見えているんだからひょっとしたら目が疲れるとか?」
【博士】
「そう、目はものすごく疲れます。それはなぜか?
遠くにピントをあわせているメガネを通して無理やり近くにもピントを合わせて見るというのは、目にとってはつらいことです。
でも、つらくない方法がひとつだけあるのですよ。」
【ママ】
「え?なになに?つらくならない方法があるんだったら博士、早く教えてよ。」
【博士】
「つらくないたった一つの方法。
それは、目自体が近視を進行させることです。」
【ママ】
「が~ん、なにそれ?
つまり、近視対策としてメガネを作っているのに、目にしてみたらメガネを通して見ることが結構つらくって、自分からますます近視を進ませているってこと?」
【博士】
「そのとおり。
近視が進んだら
↓
度を強くする
↓
目はまたつらくなる
↓
つらいので近視が進む
↓
度を強くする
↓
目はまたつらい
↓
つらいので近視を進ませる
こうして、『近視の悪循環』が始まることになるのです。」
【ママ】
「怖~い。
『近視の悪循環』とやらから、抜け出すことはできるのですか?できないのですか?」
【博士】
「遠くを見るときだけ、メガネをかける。
近くを見る時は、メガネをはずす。
たったこれだけで『近視の悪循環』には陥らずに済みます。
簡単でしょ。
ママは、さっき、コンタクトレンズはつけっぱなしで便利だって言ったけれども、メガネよりももっと簡単に『近視の悪循環』に陥りやすいのですよ。コンタクトは。
なぜなら、はずせないからです。」
【ママ】
「そういうことだったのね。
便利なものが良いものとは限らないということがよ~く分かりました。
でもね、博士。
眼科では、『メガネをかけたり外したりしてはいけない』って言われるらしいですよ。
これはどう考えたらいいの?」
【博士】
「それは、近視と弱視を完全に混同しています。
弱視というのは、大体8歳ぐらいまでに矯正視力(メガネをかけた視力)が1.0出ない場合を指します。
目から脳への情報伝達がきちんとできるように促すにはメガネをかけるしかありません。
弱視のお子さんは、幼児検診や入学前検診で発見されますから場合によっては5~6歳ぐらいからメガネをかけ続けることになります。」
【ママ】
「そうなんだ。
弱視のお子さんはメガネをかけ続けないといけないけれど、近視のお子さんは遠くを見るときだけメガネをかけるわけですね。
決して、近くを見るときにメガネをかけてはいけない。」
【博士】
「近視と弱視の情報をごちゃごちゃに覚えている人が多いようですね。」
【ママ】
「ほんと、このQ&Aコーナーは役に立つわね、博士。」