第30回眼 「近視はすべて遺伝」て、本当?!
- 視力回復辞典(視力回復の真実)
- 2006.06.01
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同じ人種でも国が変わると…
2004年に発行されたイギリスの科学誌『ニュー・サイエンティスト』では、東アジアで近視が増加している原因は、生活様式の変化であり、遺伝的な要因ではないという報告が、発表されました。
これは、オーストラリア・ナショナル大学のイアン・モーガン教授によるもので、
近視の増加は遺伝が原因、という考え方には根拠がない
屋内で長時間読書したり、テレビやコンピューターに接する生活様式の変化が近視増加の主な原因である
というのが、結論となっています。
それを裏づけるデータとして、インドでは近視を持つ人の割合が全体で約10%なのに対し、シンガポールにいるインド系住民のうち、18歳男性の70%が近視という話も、紹介されています。
また、現代の子どもたちが、読書・パソコン使用などで、近くに焦点を合わせることに大半の時間を使っていること、それを補うために眼球が長くなり、遠くにある物にピントが合わせられなくなったことにも、言及されています。
この「眼球が長くなる」状態は、【軸性近視】と呼ばれます。
眼科などでは、この原因が「遺伝」であるとされ、【軸性近視】は遺伝の根拠として、考えられてきていました。
しかし、『ニュー・サイエンティスト』のこの報告では、「環境要因」によって起こる【軸性近視】が多数存在する。
つまり、「近視はすべて遺伝」説の根拠とされてきた【軸性近視】が、実は環境によっても引き起こされると指摘しているわけです。
眼育総研にも、皆様から【軸性近視】に関するお問い合わせを、最近よく頂くようになりました。
【軸性近視】に関しては、いずれ号を改め、詳しく取り上げたいと考えています。
まとめ
近視は「すべて」が遺伝によるわけではないことは、各国のさまざまなデータが証明しています。
近視の要因として、「環境要因」が大きいことがわかってきた以上、対処の方法はあるはずであり、手をこまねている場合ではないということがいえるでしょう。
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