第32回眼 話題の栄養素【ルテイン】は目に効く??
- 視力回復辞典(視力回復の真実)
- 2006.06.28
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【ルテイン】が不足する場合
では【ルテイン】が不足すると、どうなるのでしょう…?
水晶体や網膜が、酸化によるダメージをもろに受けることになります。
その結果、『白内障』『黄斑(おうはん)変性症』といった目の病気のリスクが高くなることが、近年の研究でわかってきました。
『白内障』とは、目の「レンズ」にあたる水晶体が白濁してしまうという病気です。
視界の曇りや物が何重にも見えてしまう、という症状を引き起こします。
『黄斑(おうはん)変性症』は、「黄斑部」に異常を生じたために、視野が欠けたり物が歪んで見えたり、最後には失明の可能性もあるという深刻な病気です。
『白内障』も『黄斑変性症』も、本来は
加齢が原因とされ、主に高齢者が発症する
欧米先進国に多く、日本では患者数がさほど多くなかった
こんな背景がありました。
ただ、それも「今までは」という話です。
ここ数年来、日本国内でも患者数が急増しています。
ことに、30代・40代といった若い世代の間でも発症する例が多くなっているのが現状なのです。
カギを握る「青い光」
この原因としては、まず“食生活の欧米化”が挙げられます。
- 肉食中心で緑黄色野菜が不足
- 体内でつくられるルテインの量が不足
ということから、活性酸素への対抗力が弱まった結果だといえます。
ほかにも“オゾン層の破壊による紫外線の増加” ”現代人の生活習慣”などが指摘されています。
要するに、自然環境・生活環境ともに活性酸素を増やし、酸化の害を引き起こす要素が大きくなってしまっているのですね。
特に、現代人特有の生活習慣に関係するものとして、「青い光」の存在が挙げられます。
「青い光」とは…何やら神秘的な感じもしますが、残念ながら、そんなにステキなものではありません。
人体に有害な光線としてよく知られるのは紫外線です。
紫外線は目に見えませんが、目に見える光線の中で最も高いエネルギーを持ち、細胞に与えるダメージが大きいのが「青い光」になります。
「青い光」は人工光に多く含まれます。
蛍光灯や電球の光、テレビやパソコンなどのモニター機器が発する光です。
この「青い光」にもまた、紫外線と同じように、活性酸素を増やす作用があるのです。
日常的に高エネルギーの人工光線“青い光”にさらされているのが現代人です。
それを考えると、活性酸素による目の病気のリスクが高くなるのは、ある意味当然といえるでしょう。