第46回眼 視力と健康と「明るさ」の「深~い!」関係
- 視力回復辞典(視力回復の真実)
- 2007.12.26
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リビングで勉強、問題アリ??
ところで、お宅では、お子さんが勉強する場所はどこですか?
うちの子は宿題とか読書とか、ほとんどリビングでやってます…
というご家庭、案外多いのではないでしょうか。
確かに、自分の部屋で本人まかせにすると、ゲームやらマンガやら誘惑がいっぱい。
ちゃんとやってるのかしら…と、親としても気になりますよね。
その点、リビングなら目も届いて安心というもの。
ですが、ここで気をつけたいことがあります。
それは――
そう、「明るさ」なのですね。
ここで、眼育明かりメータの表示を見てみましょう。
団らん < 食事 < 読書・勉強 < 精密作業
こんなふうになっています。
右に行くほど、作業時に「明るさ」が必要である、ということ。
要するに、読書・勉強・パソコン・精密作業をする場合
⇒団らん・食事よりさらに明るくする
食事や団らんの場合
⇒逆に、読書・勉強のときよりも明るさを落とすことが、それぞれの状況にとって最適な”明かり環境”である、とされています。
それを考えると、食事や団らんを本来の目的とするリビングは、読書や勉強をする部屋よりもむしろ「明るさ」を落としたほうが良い
⇒そこで読書や勉強をするには、「明るさ」が足りないことになると言えるのです。
じゃあ、リビングの照明を明るく、読書や勉強に必要な「明るさ」と同程度にして、そこで勉強をするってことにすればいいのでは?
…と思われるかもしれませんね。
でも、それはちょっと問題アリ、なのです。
「明るさ」を抑えたほうがいい場合(?)
なぜかというと――人間は、自律神経というものを持っています。
これは体内の環境を整える働きをしていて、「交感神経」「副交感神経」の2つから成ります。
簡単に言うと、
「交感神経」 → 緊張感を保つ
「副交感神経」→ 心身をリラックスさせる
というように、互いに逆の働きをしながら、からだのバランスをとっているわけです。
このバランスが狂うと、身体や心にさまざまなトラブルが発生してきます。
基本的に明るい方が「交感神経」が有利になりやすく、暗い方が「副交感神経」が有利になりやすいという関係を持っています。
そのため、過剰な「明るさ」は、このバランスを崩す原因になってしまうのです。
食事・団らんといったくつろぎの場では、リラックスのために少し「明るさ」を抑えて、副交感神経を有利にする必要があります。
それに対して、読書、勉強、パソコン、細かい作業…などは、いずれも近くのものを長時間見る必要のある状況です。
ですから、明るさが足りないと、凝視になりがちになり、近視が発生しやすくなります。
一方、食事や団らんでは、近くのものを長時間凝視しなければならない状況ではありません。
したがって、目のために「明るさが足りない」状況には、なりにくいわけです。
このように、「明るさ」というのは案外奥が深く、視力の面以外にも、実は私たちの心身にいろいろと関わっていることです。
そして、単に「明るければすべてOK」というものではない、という側面があるのも、ちょっと意外だったかもしれません。
眼育明かりメータなら、
- それぞれの状況に必要な明るさ
- 今の明るさで不足か、または過剰か
ということが同時に、一目でわかります!
ちなみに、お子さんをリビングで勉強させたい、という場合は、テーブルの上で使える電気スタンドを用意してみてください。
手元に十分な明るさを確保することで、視力低下を防止できます。
ちなみに、普通の蛍光灯と比べて、目にやさしい明るさの質を持つジェントライトは、下記で詳しくご紹介しています。
「机の上で同じコトをしていても、光の質によって目の疲れやすさに違いがあります。」